去年末から、少しずつお話ししてきたdans la natureの本。
いよいよ、製作も最終段階になりました。
発売は、
mille booksより。10月10日に決まっています。
そしてタイトルは「ももの木 なしの木 りんごの木」。
福島の
あんざい果樹園さんにご協力いただき、
桃、洋梨、林檎の3つの果物のこと、それらを使ったレシピ、
レシピにまつわる話、そしてdans la natureのことを書きました。
昨日、桃が実るあんざい果樹園に行ってきましたよ。
4月おわりの花の時期から3ヶ月半経って、
実ったその姿、私の目にはとても感慨深く映りました。
見た目ではいつもと同じように、ちゃんとかわいくついているのです。
正直、去年までと同じように「わいわーい。」とは口に運べなかったけれど
大玉で固めの果肉をかみ締めると、たーっぷりの甘味、濃厚な果汁。
無農薬の「あかつき」、本当に、本当に美味しかった。
けれど、そこには福島、そして日本の現実がある。
ここで、私が言葉にすることは控えますね。
3月11日のことがあって、この本をどうやって完成させたらいいのか
分からず、立ち止まった日々がありました。
そんな時、あんざいファミリーの強さ、
そして、今回一緒に本を作ってくれている2人の強さに
とってもとっても支えてもらい、ここまで来られたのです。
ふらりふらりしている私に、それぞれ、しっかり考えを持った人たちが
見守っていてくれたこと、本当に嬉しかったです。
本の中では写真がたくさん登場します。
あんざい果樹園の様子や、お菓子の製作工程、完成したもの、
それらはどれもとても重要で、見ているだけでもわくわくしてしまうのです。
実は、この本を作るお話をいただいたとき、
「写真は
巣巣の岩崎さんに撮ってもらいたいです」と言いました。
家具屋のオーナーである岩崎さんにお願いしたかった理由は、
私のお菓子を1番よく食べてくれていて、
私のこと、そしてdans la natureのお菓子のことを誰よりも知っているから。
今まで、巣巣の告知用に、写真もたくさん撮っていただいていて、
仕事をする上でも、プライベートでもとても尊敬できる姉さんは、
私のお菓子もとってもかわいく、撮って欲しいように撮ってくれます。
そんなわけで、とても気楽に普段どおりに撮影できたのでした。
きっとそんなチームワークの良さも伝わる1冊かと、思うのです。
ぜひ、ぜひ。10月を楽しみにしていただけたら、嬉しいです。
発売に合わせ、各地でたくさんイベントもします。
アアルトコーヒーさんの繋いでくださったご縁で、
とても仲良くさせてもらっている
山田稔明さんと一緒に
音楽と、本とお菓子で津々浦々めぐりますよ。
楽しみで、どきどきです。
あんざい果樹園の洋梨。だいぶおおきくなっていました。
4代目、安斎伸也さんの新たなサイト、
「
アタリマエノ タベモノ プロジェクト」
こちらもぜひ、ご覧になってください。